シルクロードの小さな山、キルギス共和国へと旅立った私。そこでの文化や生活情報をお届けしていきます。

知られざる誘拐結婚〜アラ・カチュー〜


女性誘拐の瞬間
誘拐結婚をご存知ですか?

女性を誘拐し、そのまま一晩監禁されれば、女性は貞操を失ったと見なされるので、そのまま結婚してしまうという人権侵害も甚だしい習慣です。

このような習慣を持つ国は非常に少なく、他にはコーカサス、アフリカや南アジアの一部の国で行われていますがキルギスでは一昔は特に頻繁に行われいました。

キルギスの場合、結婚を考えている男性がめぼしい相手がいない時、街を回って女性に声を掛けたり、容姿の良い人を見付けて狙いをつけ、後日、又はその場で複数の人間でその女性を車に閉じ込め、自宅に監禁し、誘拐側の家族の女性が説得してそのまま結婚してしまう、というパターンが一般的です。


この習慣はよく欧米の人権団体に叩かれていたりするのですが、まだまだキルギス共和国では健在の習慣です。


僕も最初聞いたときには耳を伺いましたが、赴任先のオフィスで一緒に働くスタッフ達の中に、両親が誘拐結婚で一緒になった、私も親戚に一組いる、と言われたときにはまだまだその習慣の根強さに本当に驚きました。

地方や村ではビシュケクよりもはるかに多くの女性が被害にあっているでしょう。




キルギス共和国で伝えられている逸話がありますが、その昔、裕福な家の娘と恋に落ちた男性が、相思相愛の中結婚を相手の家族に申し出ようとします。

しかし、相手の家族の要求する所持金などの贈り物を到底用意することが出来なかっため、考えたその男性は、キルギスの“純潔"を重んじる文化を利用し、女性の合意のもと、工作誘拐をしてそのまま誘拐結婚に至った、という話が残っています。


その話自体が美しいものだとは僕は全く思いませんが、このような誘拐結婚の習慣はキルギス共和国ではまだ広く残っています。

悲しみのない結婚のために、国連や人権団体の力でどうにかその古い習慣を変えていって貰いたいと思います。

女性は子作りの出来る家政婦ではなく、男性と同様、一人の人間としての価値がありますからね。 (注:キルギスでは性差別なんて概念がないほどの言動がしばしばあるので)


TOPページに戻る >>